【4月8日 AFP】仏航空大手エールフランス(Air France)は7日、賃上げを求めるパイロット、客室乗務員、地上勤務スタッフらがストライキを決行したため、3割が欠航を余儀なくされたと明らかにした。7日のストは組合が予告していた5回目のストとなる。

 ストの影響は国内、国際線の双方におよび、長距離路線では25%が欠航。中距離路線ではパリのシャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle airport)発着便の約30%が離陸できずにいる。短距離路線でもオルリ空港(Orly airport)や国内各空港の発着便30%が欠航となった。

 組合側は、会社の経営改善策に伴い従業員も2011年以降、賃上げを凍結されてきたが、現在は黒字化を達成しており、従業員はその恩恵を受けるべきだと主張している。

 エールフランスの従業員組合は2月に6%の賃上げを求めて終日ストを呼び掛けていたが、この日が最も影響が大きかった。経営側は1%の賃上げを提示したが、組合側は拒否している。

 経営側はパイロットの34%、客室乗務員の26%、地上勤務スタッフの19%がストに参加しているとみている。

 組合側は、要求が受け入れられなければ、10日と11日を含むさらに6日間のスト決行も辞さないと警告している。(c)AFP