【4月7日 AFP】マリ北部で6日、国連(UN)平和維持活動(PKO)の国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)の車両1台が武装集団から銃撃を受け、ニジェール人隊員1人が死亡した。MINUSMAが明らかにした。マリのPKO部隊に対する襲撃が後を絶たない。

 MINUSMAは声明で「本日午後7時(日本時間7日午前4時)、ガオ(Gao)市で正体不明の武装した男2人がMINUSMAの車両に発砲した」と述べた。隊員はマリ北部の主要都市ガオの病院への搬送中に死亡したという。

 MINUSMAは国連PKOの中でも特に危険なものの一つで、2013年以降150人以上が死亡している。そのうち102人は、武装勢力の敵対行為によって命を落とした。

 この前日の今月5日にもマリ北東部アゲルホック(Aguelhok)のPKO駐屯地に迫撃砲が撃ち込まれ、チャド人隊員2人が死亡し、10人が負傷していた。

 今年2月28日はマリ中部でPKO車両の下で地雷が爆発し隊員4人が死亡。その前日の2月27日はマリ軍の車列を狙った地雷攻撃でマリ兵6人が死亡した。

 かつてアフリカの民主化と安定化の導き手だったマリは、クーデターや内戦、イスラム過激派の活動によってむしばまれている。(c)AFP