【4月7日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)は6日、各地でワールドグループ準々決勝が行われ、イタリアとフランスは1勝1敗で初日を終えた。

 フランスは世界11位のリュカ・プイユ(Lucas Pouille)が6-3、6-2、4-6、3-6、6-1で同62位のアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)を下して先勝。続く第2試合では3時間半に及ぶ死闘が繰り広げられ、イタリアのエース、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)が6-7 (6-8)、6-2、6-2、6-3で世界80位のジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy)を退け、対戦成績を1勝1敗に持ち込んだ。

 日本とのワールドグループ1回戦で11時間以上もコート上で過ごしたフォニーニは、第3セット序盤のチェンジエンドでシャーディとすれ違った際に、肩がぶつかったとして激怒する場面があった。シャーディは、「彼の肩に触れたかなんて気づきもしなかった。サッカーの試合で選手が相手と接触していないのに倒れることがあるけれど、彼はそれと同じように大げさにとらえていた」とコメントした。

 7日に行われるダブルスでは、フランスのニコラ・マウー(Nicolas Mahut)/ピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)組が、イタリアのフォニーニ/シモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli)組と対戦する。

 フォニーニは「3日間戦う準備はできている。デビスカップは特別なもので、自分のためだけでなく、イタリアのためにも戦っているんだ」と語っている。

 一方、2005年大会覇者のクロアチアは母国・バラジュディン(Varazdin)でカザフスタンと対戦し、初日を1勝1敗で終えた。

 第1試合で、クロアチアは世界ランク3位のマリン・チリッチ(Marin Cilic)が6-2、6-1、6-2で同258位のドミトリー・ポプコ(Dmitry Popko)を退けた。チリッチはこの勝利でデビスカップ通算35勝目を挙げ、クロアチア選手としてはイバン・リュビチッチ(Ivan Ljubicic)氏が樹立した歴代1位の36勝にあと1勝に迫った。

 しかし、第2試合ではカザフスタンのエースで世界92位のミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)が3-6、7-6(7-5)、6-4、6-2で同28位のボルナ・チョリッチ(Borna Coric)を下し、対戦成績を五分に戻した。

 米ナッシュビル(Nashville)では、米国のジョン・イズナー(John Isner)とサム・クエリー(Sam Querrey)が昨年大会準優勝のベルギーから連勝を飾り、6年ぶりの準決勝進出に王手をかけた。

 米国はイズナーが3時間14分の激闘の末に世界319位のヨリス・デ・ルーレ(Joris De Loore)に6-3、6-7(4-7)、7-6(10-8)、6-4で勝利を収め、世界14位のクエリーは同110位のルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans)との約2時間に及ぶ勝負を6-1、7-6(7-5)、7-5で制した。

 ベルギーは世界ランク10位のダビド・ゴフィン(David Goffin)を欠いており、メンバーにはトップ100位以内の選手は一人もいない。(c)AFP/Dave JAMES