【4月7日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、今月28日に首都ワシントンで行われるホワイトハウス記者会主催夕食会(White House Correspondents' Association Dinner)を昨年に続いて欠席することが明らかになった。同記者会のマーガレット・タレブ(Margaret Talev)代表が6日、声明で明らかにした。

 トランプ氏は日ごろから偏向報道を行っているとしてCNNや米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、ワシントン・ポスト(Washington Post)などのメディアを非難しており、昨年は夕食会が開かれた同じ日の夜に支持者を集めて集会を開いた。

 トランプ氏は、ここ数週間も「フェイク(偽)ニュース」を流していると見なすメディアへの批判を強め、CNNのジェフ・ザッカー(Jeff Zucker)社長や、アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の最高経営責任者(CEO)でワシントン・ポストのオーナーでもあるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏をこき下ろしていた。

 ナイト財団(Knight Foundation)と世論調査会社ギャラップ(Gallup)の最新の調査によれば米国民の43%がニュースメディアにマイナスイメージを持っているが、共和党支持者に限ればその割合は68%になる。

 タレブ代表は、トランプ大統領は自らは夕食会に出席しないものの、行政府の職員には出席して他の出席者らと共に(言論の自由を保障する)米国憲法修正第1条を称揚するよう積極的に促す意向だとホワイトハウスから聞いていると述べ、伝統に則って夕食会にはサラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)大統領報道官が政権を代表して出席すると明らかにした。(c)AFP/Andrew BEATTY