【4月7日 AFP】英国で起きた神経剤による襲撃事件で、意識不明の状態で見つかったロシア人元二重スパイのセルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏(66)が入院する病院は6日、同氏が重体を脱し、「急速に回復」していることを明らかにした。

 スクリパリ氏と娘のユリア(Yulia Skripal)さんは先月4日、イングランド南西部ソールズベリー(Salisbury)で毒物にさらされ、ベンチに倒れているところを発見された。

 2人が入院している地元病院は、スクリパリ氏について、「治療の効果が出ており、急速に回復している。もはや重体ではない」と説明。ユリアさんについても「日ごとに元気になっており、十分に回復して退院できる日を待ち望んでいる」と述べた。

 英国は事件にロシアが関与したと非難しているが、ロシア政府はこれを断固として否定。事件は英ロ間の外交危機を引き起こし、ロシアと欧米諸国の間での外交官追放合戦へと発展した。

 英紙タイムズ(The Times)は5日、英治安筋の情報として、襲撃に使用された神経剤「ノビチョク(Novichok)」はモスクワの南東に位置する町シハヌイ(Shikhany)のボルガ川(Volga River)沿いにある軍事施設で製造されたとの見方を報じたが、ロシア政府は翌6日、この報道は信用できないとの見解を示している。(c)AFP/Joe JACKSON with Anna SMOLCHENKO in Moscow