【4月6日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は5日、チームを立て直した功績に報いてジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督との契約を2021年まで延長すると発表した。クラブの公式ウェブサイトでは、「ジェンナロ・ガットゥーゾとACミランの協力関係は続行する!ロッソネリ(Rossoneri、ACミランの愛称の一つ)の監督は契約を更改し、2021年までチームを率いる」とつづられている。

 現在40歳のガットゥーゾ監督は、それまで下部リーグの指揮官としては目立った成績が残せていなかったという理由から、昨年11月にベテランのヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)氏の後任としてチームと7か月間の契約を結んだ際、周囲からは驚きの声が上がっていた。

 しかし、現役時代にはACミランの屈強なMFとして合計468試合に出場したガットゥーゾ監督は今季、ミランを来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場争いに食い込ませるなど、通算7度の大会制覇を誇る強豪チームとしての実力を示している。

 昨年から中国人実業家がオーナーとなり、欧州サッカーの頂点へ復活を目指しているミランは、前週のユベントス(Juventus)戦に1-3で敗れるまでリーグ戦では10試合連続で無敗を続ける好成績を上げていた結果、順位表では首位ユベントスに勝ち点27差の6位につけており、欧州チャンピオンズリーグ本大会の出場権を獲得できる4位のインテル(Inter Milan)とは同8差となっている。

 2010-11シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかっているミランは、欧州チャンピオンズリーグの出場権獲得とイタリア杯(Italian Cup 2017-18)制覇を今季の目標に掲げており、「ガットゥーゾの献身に報いてシーズン終了前に契約を更改することが最善の道であると、経営側として判断した。とはいえ、欧州チャンピオンズリーグからイタリア杯まで、達成すべき目標はたくさん残されている」と付け加えた。

 ガットゥーゾ監督は、「私やスタッフについてきてくれた選手たちに感謝する。この4か月間やってきたことをそのまま継続していきたい。フォルツァ、ミラン(がんばれ、ミラン)。そして物事が正しく進み、ACミランが往年の強さを取り戻せることを望んでいる。本当にありがとう」 (c)AFP