【4月6日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)は5日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で開幕し、メジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は1オーバー「73」の29位タイにつけるまずまずのスタートを切った。

 大けがを乗り越えてスポーツ史に残るような復活劇を世界が待ち望んでいる中、メジャー大会に出場するのは2015年の全米プロゴルフ選手権(2015 PGA Championship)以来となるウッズは、3年ぶりとなる待望のマスターズ復帰戦で、これまで圧倒的な強さをみせつけていたパー5のホールではバーディーを奪うことができなかった。

 ウッズは「再びここに戻れて最高だ。良い気分でプレーに臨めた」とすると、「簡単に崩れ落ちてしまいそうなラウンドだったが、しっかり挽回した。復調して今大会に臨めている」とコメントした。

 長年抱えてきた故障を治療するために、ウッズは脊椎固定術を含めて4度の手術を受けており、痛みから解放されて歩くことはおろかゴルフでトップレベルに戻れるかどうかも危ぶまれていた。しかし、先月の2大会ではトップ5入りを果たしており、タイガーマニアで再び大にぎわいをみせているオーガスタで、メジャー通算勝利数歴代1位の18勝を挙げているジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏の記録に迫ることを目指している。

 マスターズ通算4勝を誇るウッズは、パー5の13番と15番では過去に合計92アンダー、同2番と8番では合計58アンダーを記録していたものの、今大会の初日のラウンドでは4ホールともパーセーブにとどまり、他のホールでスコアを伸ばすことを余儀なくされた。

 ウッズは「きょうは風があらゆる方向に吹き荒れていた。パー5のホールではプレーが良くなかった」とすると、「そうだね、再びメジャー大会でプレーできたけれど、懸命に挽回して優勝争いに踏みとどまっている。まだホールもたくさん残っている。このゴルフコースの設定通り、今週末にはリーダーボードにたくさんの名前がひしめいていることだろう。みんな狙い通りの位置につけている」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER