【4月5日 AFP】ナイジェリアで、今年に入ってからのラッサ熱による死者数が142人に上った。ナイジェリア疾病対策センター(NCDC)が5日、発表した。死者数はここ1か月では32人増加した。

 NCDCは「2018年の(ラッサ熱の)流行が始まってから、142人が死亡した」と発表。感染はナイジェリア36州のうち20州で報告されているという。またNCDCは、「8州では流行のピークは脱したが、12州では依然、流行が続いている 」とし、最も被害が大きいのは南部のエド(Edo)州、オンド(Ondo)州、エボニー(Ebonyi)州だと述べている。

 世界保健機関(WHO)は先月、ラッサ熱の感染が過去最高を記録したと述べ、感染拡大の抑制と感染者の治療を支援していくと言明していた。

 ラッサ熱は、感染すると発熱や嘔吐、最悪の場合には出血を伴う、エボラ出血熱やマールブルグ(Marburg)病と同じウイルス性出血熱。(c)AFP