【4月7日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)は6日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で2日目が行われ、パトリック・リード(Patrick Reed、米国)が厳しい天候の中で圧巻のパフォーマンスを披露し、通算9アンダーで単独トップに立った。

 昨年の全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)で2位タイの好成績を上げたリードは、フロントナインの1番から3番と7番から9番で2度の3連続バーディーを記録すると、バックナインでも3ホール連続でスコアを伸ばすなどして6アンダー「66」の猛チャージを見せた。

 世界ランク24位のリードは、「とにかくトラブルに注意して、パットにすべてを懸けた。絶好の位置に打球を飛ばせたので、パットは積極的に打てた」とコメント。オーガスタに4つあるパー5のホールで初日から2日連続すべてバーディー以上を記録したのは、2015年大会でアーニー・エルス(Ernie Els、南アフリカ)が成し遂げて以来の快挙となる。

 マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)が通算7アンダーで2位に続き、ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)が通算5アンダーで3位につけている。世界ランク24位のリードや同16位のリーシュマンがグリーンジャケットに袖を通すことになれば、マスターズでは4年連続でメジャー初制覇の選手が誕生することになる。

 今大会で生涯グランドスラム達成を目指しているロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)と、2015年大会覇者で初日トップに立っていたジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は通算4アンダーの4位タイで追随。マキロイは「すごくトリッキーだった」と振り返り、「風は南南西の方角からのはずなのに、ホールごとに違った方向から吹いていた。高い林の中で回っていた」と話した。

 世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)と昨年の全米プロゴルフ選手権で優勝したジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は通算3アンダーで6位タイに並んだ。トーマスが最終日に勝利を手にした場合、ジョンソンに代わって世界1位に上り詰めることになる。

 3日目の天候は、雨で風と寒さも厳しくなると予想されている中、マスターズ優勝3回を誇るフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は通算5オーバーのぎりぎりでカットラインに滑り込んだ。

 一方、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)は初日に前年覇者として最低スコアとなった「81」に続いて2日目も「78」をたたくなど通算15オーバーに後退し、王者としては史上10人目の予選落ちとなった。(c)AFP/Jim SLATER