【4月9日 AFP】男子ゴルフのメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)は8日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で最終日が行われ、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は3アンダーの「69」でラウンドし、通算1オーバーの32位タイに終わった。

 久々のマスターズ最終日でエースを逃しながらも、今大会初のイーグルを奪取したウッズだったが、最終ホールでボギーをたたき、アンダーパーで大会を終えることはできなかった。

 ウッズは「きょうは思ったようにドライバーが打てた。今日は最少スコアが出せるような日だった。そのチャンスは確実にあった。本当にうまくいきそうだった。結局のところ、ほろ苦い終わりになってしまった」と振り返った。

 大会を通じてアイアンで苦しんでいると明かしていたウッズは通算4オーバーで最終日を迎え、アンダーパーあるいはイーブンパーが現実的な目標となった。

 背中の故障で過去2年大会から遠ざかっていたウッズは、それでもオーガスタに戻ってこられた喜びを口にしている。

「本当に恋しかった。メジャー大会でのプレーができず寂しかった。戻ってこられて、またメジャーでプレーできて、週の初めにはタイトルを手にできるチャンスがあったというのは素晴らしいこと。もちろん優勝争いには絡めなかったけれどね」

 マスターズを控えて行われた2大会でトップ5に入りし、大きな期待が寄せられていたものの、ウッズは初日「73」、2日「75」に終わり、週末の優勝争いからは脱落した。

 3日目には「72」とイーブンパーを記録し、大きな集団をなしたファンたちは最終日に期待を寄せた。

 3日目まではオーガスタにある四つのパー5で結果を残せなかったウッズだったが、この日は15番で約9メートルのパットを沈めてイーグルを奪うなど、その4ホールでは5アンダーとした。

 また、パー3の4番ではカップをかすめるホールインワン寸前のショットからバーディーを記録している。

 1月にウッズは、復帰の第1段階の照準はすべてマスターズに向けられていると語っており、その後のシーズンのことについては明かしていなかった。

「基本的には、この大会が終わったらしばらくクラブから距離を置く。短い休息を取るつもりだ。ジムに戻って、トレーニングをして、もう少し状態を整えたい」

 それでもウッズは、今回の負傷からの復活劇で「状況は進展している」という。

「特別な大会で打たなきゃいけなかったアイアンをしっかり打てなかったのは少し残念だ。でも全体としては5、6大会に出て、トーナメントで戦えることができて、スコアを残せたのは良い気分だよ」 (c)AFP