【4月5日 東方新報】元中国代表の卓球選手で、現在は日本で卓球の指導に当たる李シュン(Li Jun、日本名:羽佳純子)さんらが発起人となった「茅台杯日中国際交流卓球大会」が1日、東京体育館(東京・渋谷区)で行われた。約700人の卓球愛好家が集結し、友好交流試合を楽しんだ。

 同大会は、今回が初めての開催。大会は、茅台(マオタイ)酒で知られる貴州茅台酒集団(Kweichow Moutai Group)がスポンサーとなり、駐日中国大使館、日中友好協会、中日両国の卓球協会の支援のもと開催された。

 李さんは、日本で長く卓球の人材育成と日中卓球交流事業に取り組んできた。これまでにも、日中間の民間卓球交流を企画している。

「最近は、日本でも卓球人気が高まってきている。特に若者が卓球に関心を持っているようだ。今回のような卓球交流活動を通して日中の民間友好を促進し、両国にさらに卓球を普及させたい」と話した。

 李さんによると、今大会は500人の定員に対し、800人の応募者が集まるほどの人気。小学生から70歳を超える人まで、日本人に加え在日華人の卓球愛好家や中国、台湾、マカオなどからも卓球選手や卓球愛好家が参加したほか、中国の歴代世界チャンピオンの姿も。梁戈亮(Liang Geliang)氏、郗恩庭(Xi Enting)氏、喬紅(Qiao Hong)氏、常晨晨(Chang Chenchen)氏が華麗な技を披露した。

 大会では、日本で「卓球の神童」と名高い華人の張本智和(Tomokazu Harimoto)選手が始球式に参加した。張本選手にサインや記念写真を求める参加者も多かった。張本選手は、尊敬する卓球選手として中国の樊振東(Fan Zhendong)選手の名を挙げ、「世界で一番卓球が強いのはやはり中国、日本も負けてはいない。日本と中国が一緒にこういった卓球の交流活動を行えてうれしい」と話した。

 中国大使館教育処の胡志平(Hu Zhiping)公使参事官は開幕式で、「『ピンポン外交』としてかつて日中関係にプラスに作用したように、日中和平友好条約40周年を迎えた今年、このような交流活動を行うことができたことは大きな意味を持つだろう」とあいさつした。(c)東方新報/AFPBB News