【4月5日 AFP】5日に開幕する男子ゴルフのメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)のテレビ視聴者数が、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が出場する効果を受けて約2倍に増加する見通しであることが分かった。

 米調査会社ニールセン(Nielsen)が公表した数字では、ここ数年は故障に悩まされてきたウッズの復調により、ゴルフ番組にチャンネルを合わせる人の数が激増したことが示されており、4日に出された声明では「今季ウッズがトップ25フィニッシュを果たした4大会では、放送局の視聴率が前年比で93パーセントアップし、視聴者数も少なくとも平均で200万人以上増えた」とされた。

 メジャー通算14勝を誇る41歳のウッズは、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で行われる今大会で、スポーツ史に残る復活劇を目指している。

 2008年の全米オープン選手権(2008 US Open Championship)を最後にメジャータイトルから遠ざかっているウッズは、長引く腰のけがの影響で過去2年のマスターズも欠場していたが、昨年4月に脊椎固定術を受けたことで痛みがない状態まで戻してくると、今シーズンはPGAツアー5大会に出場して2位タイと5位タイを1度ずつ記録し、周囲の期待を再び高めている。

 ニールセンスポーツアメリカ(Nielsen Sports America)のジョン・スタイナー(Jon Stainer)氏は「タイガーがプレーすればファンは注目する。それくらい単純なことだ」「マスターズを前に彼が体とゴルフの両面で調子を取り戻してきたことで、今週末は世界中の至る所で視聴者が注目し、ゴルフをフォローする人の数も劇的に増えるだろう」と語った。(c)AFP