【4月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は4日、準々決勝第1戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)は3-0でイングランド・プレミアリーグの首位を独走するマンチェスター・シティ(Manchester City)に大勝した。しかしユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、次も「めちゃくちゃ頑張らないといけない」と手綱を緩めていない。

 リーグではリバプールに勝ち点18差をつけているシティだが、1月に敵地で3-4の打ち合いを演じてリーグ戦で唯一土をつけられたのがリバプールだった。そしてチームはこの日、そのとき以上の厳しい結果に終わり、クラブ史上初の欧州制覇の夢は非常に難しくなった。

 一方のリバプールは、1月の試合と同様に今季得点を量産しているモハメド・サラー(Mohamed Salah)、アレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)、サディオ・マネ(Sadio Mane)がそれぞれネットを揺らした。

 クロップ監督は「世界のベストチームを倒したし、とても良いパフォーマンスだった。良い夜だったが、この大会では内容よりも勝ち上がることに意味がある。われわれはまだ勝ち上がったわけじゃない。次の試合の話をしよう。次も本気でめちゃくちゃ頑張らないといけない」と話した。

 クロップ監督がそう気を引き締めるのには、今季リーグでの対戦で、エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)では退場者を出した上、0-5で粉砕されたことがある。監督は「われわれは5失点したことがあるし、また同じことが起こらないとも限らない」とコメントした。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督も、今季最悪の大敗を喫したが、勝負はまだ決まったわけではないと強調した。

「この部屋にいる中では、みなさんにこうして話しかけている男以外に、われわれの勝ち抜けを信じている人は1人もいないだろう。明日になったら、自分たちに強く言い聞かせたい。6日後にもうあと90分の時間があり、そこにすべてをかけると」

 リバプールでは、サラーが後半の早い時間帯に負傷し、交代でピッチを後にするという心配な出来事があった。クロップ監督はサラーの状態について「本人は試合後に『大丈夫。問題ない』と話していたが、正式な診断の結果を待ちたい」とだけ話した。(c)AFP/Kieran CANNING