【4月4日 AFP】アルゼンチンラグビー史上最高の選手といわれるファン・マルティン・エルナンデス(Juan Martin Hernandez)が3日、現役引退を表明した。母国で「魔術師(El Mago)」の愛称で知られる35歳は、先月に痛めた膝が引退の原因になったと話した。

 スーパーラグビー(Super Rugby)のジャガーズ(Jaguares、アルゼンチン)でプレーするエルナンデスは、仏メディアのインタビューで「十字靱帯(じんたい)に影響はなかったが痛みは強く、スーパーラグビーが求めるレベルでプレーできない」と語った。

 また、全盛期は世界最高のフライハーフと評されたエルナンデスは「悔いは残したくなかったが、ラグビーフィールドで最後を迎えたかったとは思う」と付け加えた。

 アルゼンチン代表として74キャップを誇るエルナンデスは、2007年と2015年のW杯(Rugby World Cup)で母国を準決勝に導く活躍をみせた。クラブレベルでは、キャリアの大半をフランスで過ごし、スタッド・フランセ(Stade Francais)で2度のトップ14制覇を成し遂げた。(c)AFP