【4月4日 AFP】米カリフォルニア州サンフランシスコ(San Francisco)近郊サンブルーノ(San Bruno)にある動画共有サービス「ユーチューブ(YouTube)」本社で3日に起きた発砲事件で、地元各メディアは容疑者の女について、ビーガン(完全菜食主義)に関するウェブコンテンツ制作者で自身のウェブサイトで投稿動画を検閲されたなどとユーチューブへの怒りを表明していたと報じた。

 グーグル(Google)傘下のユーチューブ本社で発生した事件では社員らが逃げようとしてパニックに陥り、少なくとも4人が負傷。容疑者の女は自殺したとみられる。

 地元紙サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)が特定し、掲載した容疑者のウェブ投稿には、「現実の世界に言論の自由はない。体制が支持しない真実を口にすれば抑圧される」「ユーチューブにも他の動画共有サイトにも、平等な成長機会は存在しない」などと書かれている。

 地元警察当局によると、発砲事件の現場となったユーチューブ本社内では、自らを銃で撃った女の遺体がみつかっており、この女が銃撃犯とみられるという。

 現時点で、警察は容疑者の女の氏名や動機を公表していない。

 警察によると、病院に搬送された負傷者4人のうち、3人は銃で撃たれ、1人は逃げる際に足を捻挫したか骨折したという。(c)AFP/Josh Edelson