【4月4日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)が3日、本拠地デビュー戦となったクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)戦に臨み、初回に3点本塁打を放つなどの活躍を見せた。試合は13-2でエンゼルスが大勝を飾った。

 前週メジャー初安打を放っていた二刀流の23歳は初回、インディアンス先発のジョシュ・トムリン(Josh Tomlin)が投じたカーブを中堅寄りの右翼席に運び、すでに3点を奪っていたエンゼルスは一挙6得点のビッグイニングをつくった。

 みんなと喜び合おうとダッグアウトへ戻った大谷は、最初チームメートから無視されて困惑した表情を見せていたが、その後に仲間たちに囲まれてもみくちゃにされた。

 大谷はその後、3回の第2打席と8回の第4打席にそれぞれ単打を放ち、この日3安打を記録している。

 フィールド上のインタビューに臨んだ大谷は「うれしいです。気持ちいいです」「みんなのいろいろな話を聞いたりとか、バッティングコーチもそうですし、いろいろ話しかけてくれるので、すごいためになってるなと思ってます」とコメント。その前にはチームメートからバケツに入った水をかけられる一幕もあった。

 大谷はシーズン開幕前は苦しみ、識者からは大リーグデビューを飾る準備が整っていないのではないかという懐疑的な声も聞かれた。それでも大谷は、シーズン初戦からの自身のパフォーマンスでその懸念を鎮めた。

 大谷は1日のオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)戦で先発登板し、6回3安打3失点でメジャー初勝利を挙げている。

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)時代の指揮官、栗山英樹(Hideki Kuriyama)監督は、「みんなが思うところで打てるという意味では翔平らしい」と記者団にコメントしている。(c)AFP