【4月4日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は3日、準々決勝第1戦が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara)の逆転ゴールでセビージャFC(Sevilla FC)から2-1の勝利を収め、ベスト4入りに片足をかけた。

 試合は前半、セビージャがパブロ・サラビア(Pablo Sarabia)のゴールで本拠地で先制し、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を追い落とした決勝トーナメント1回戦に続く番狂わせに期待を抱かせた。

 しかし、バイエルンは地力と少しの運が物を言い、フランク・リベリ(Franck Ribery)のクロスがヘスス・ナバス(Jesus Navas)のオウンゴールを誘って同点に追いつくと、ティアゴのヘディングシュートがこちらも相手に当たってゴールに入り、逆転勝利を収めた。

 セビージャとしては、4強入りには敵地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で少なくとも2点を決めて勝たなくてはならず、非常に厳しい状況に追い込まれた。

 ヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督は今週、チャンピオンズリーグの名称になって以降では初の8強入りを果たした時点で「すでに歴史を作った」と話していたが、リーグ戦では上位4チームに大きく離され、バイエルンとの第2戦の10日後にはFCバルセロナ(FC Barcelona)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2017-18)決勝があるため、チームのシーズンは5月を待たずに終了する可能性もある。

 モンテッラ監督は「何よりも、われわれには運がなかった。もっと良い結果、少なくとも引き分けは得られてもいいだけのプレーを見せていた」とコメントした。

 一方でバイエルンは、これでここ7年で6回目のチャンピオンズリーグ4強へ大きく近づき、それを考えれば、クラブ6回目の欧州王者も本気で目指せる立場にいると言える。

 バイエルンのユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は「セビージャには得点チャンスが何度もあった。心理的には、前半のうちに追いつけたのが非常に大きかった。あれで前半の展開を含めたいろいろなこと、さらには主導権を握った後の試合の進め方を話せた」とコメントした。(c)AFP/Tom ALLNUTT