【4月3日 AFP】米フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は2日に公開されたネットメディア「VOX」のインタビューで、個人情報の流用をめぐる問題の解決には「数年」かかるとの見通しを示した。また、同社の事業モデルを批判した米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)CEOの発言は「真実と違う」と反発した。

 フェイスブックをめぐっては、2016年の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営とつながりのある英データ分析会社に5000万人分のユーザーデータが流出していたことが発覚。国内外で批判が強まっている。

 ザッカーバーグ氏はインタビューで、フェイスブックの問題の一つは人々をつなげることのプラス面を重視する「理想主義的」なところだと認め、フェイスブックの望ましくない使われ方の研究に十分な時間をかけていなかったと釈明した。

 その上で「この穴を探っていくことになると思うけれど、数年かかるだろう。3か月や半年でこうした問題を解決したいのはやまやまだが、一部は解決までにもっと時間がかかりそうだ」と語った。

 一方、クック氏が先週、フェイスブックがトラブルに陥っているのは個人情報から収益を上げる事業モデルのためだと述べたことについては「軽薄だ。まったく真実と違う」と主張。「世界中の人を結びつけるサービスをつくろうとすれば、現実には対価を払えない人もたくさん出てくる。そうである以上、多くのメディアと同様に、広告に支えられたモデルが唯一の合理的なモデルだ」と反論した。(c)AFP