【4月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)のアラン・パーデュー(Alan Pardew)監督が2日、チームがリーグ戦8連敗を喫した代償を支払う形で指揮官を解任された。現在56歳のパーデュー監督は、前任のトニー・ピューリス(Tony Pulis)氏に代わり約4か月前から指揮を執っていたものの、チームは調子を取り戻すことができないままリーグ最下位に低迷し、現時点でプレミア残留圏の17位に勝ち点10差をつけらている。

 今季残り6試合のうち3試合で、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場圏内にいるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、リバプール(Liverpool FC)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と対戦するWBAは、早くも後任候補としてハル・シティ(Hull City)やワトフォード(Watford FC)を率いた経歴を持つマルコ・シウバ(Marco Silva)氏の名前が浮上している。

 WBAは声明で「ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンとアラン・パーデューは、双方で話し合った末に、本日たもとを分かつことで合意に至った。アシスタントヘッドコーチのジョン・カーバー(John Carver)氏もチームを去る。アランとジョンの尽力に感謝するとともに、二人の将来の健闘を祈る。追って通知があるまで、トップチームの指揮官はダレン・ムーア(Darren Moore)コーチが代わりを務める」とコメントした。

 パーデュー監督はクリスタルパレス(Crystal Palace)をイングランドFAカップ(FA Cup 2015-16)決勝に導いた数か月後の2016-17シーズンに同クラブの指揮官を解任された。そして、ピューリス氏の下で10試合勝利のなかったWBAに白羽の矢を立てられ、2011年以降では6人目の指揮官に就任した。

 パーデュー監督の解任劇には、所属選手のフィールド外での行動も影響を及ぼした。北アイルランド代表のDFジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)やイングランド代表のMFジェイク・リヴァーモア(Jake Livermore)らを含めた4選手は、今年2月に合宿を行っていたスペイン・バルセロナでクラブの夜間外出禁止令を破った揚げ句、タクシーを盗むという行為に及んでいた。

 WBAのテクニカルディレクターを務めているニック・ハモンド(Nick Hammond)氏とはレディング(Reading FC)時代のチームメートだったパーデュー監督の下で、WBAはリーグ戦18試合でわずか1勝に終わっており、勝ち点では最大54点のうち8点しか挙げられなかった。8シーズン連続となる今季のプレミアでは、ここまでの32試合で同20点にとどまっている。(c)AFP