【4月2日 AFP】スウェーデン当局は1日、航空機による環境への影響を低減させるため、同国発の全ての旅客便に「航空税」を導入した。

 イサベラ・ロウィン(Isabella Lovin)国際開発協力相は日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)で、「飛行機での旅行が急増しており、(航空)税導入は二酸化炭素(CO2)排出量を最小限に抑えることを目的としている」と述べた。

 スウェーデン発の全ての旅客便には、行き先に応じて60~400クローナ(約760~5000円)の航空税が課せられる。ただし座席を必要としない乳幼児、旅客機の乗務員などは対象外となるという。

 ダーゲンス・ニュヘテル紙が3月25日に行った世論調査によると、スウェーデン国民の53%が新税導入に賛成しているという。

 しかし野党・中央党は新しい航空税を批判し、航空会社に対し一定割合のバイオ燃料の使用を義務付けることを求めている。(c)AFP