【4月1日 AFP】ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者のマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(20)が3月31日、2012年にイスラム武装勢力に銃撃されて以来初めてパキスタンのスワト渓谷(Swat Valley)に帰郷した。

 29日に銃撃事件後初めてパキスタンに帰国していたマララさんのスワト渓谷訪問は極秘にされ、両親と兄弟2人を伴った帰郷に際しては、パキスタン軍の兵士らが同行し警備にあたった。

 首都イスラマバードから軍用ヘリでスワト渓谷に到着したマララさんは、友人、親族に対面した後、スワト渓谷の中心街、ミンゴラ(Mingora)の郊外約15キロにある男子大学、スワト士官大学ガリバック(Swat Cadet College Guli Bagh)を訪れた。

 マララさんは2012年10月9日、家族で暮らしていたミンゴラで下校途中、スクールバスに乗り込んで来た武装集団に「マララというのは誰だ?」と聞かれて銃撃された。当初は軍の病院で治療を受けていたが、その後、専門医による長期治療のため英バーミンガム(Birmingham)に空路搬送された。(c)AFP