【3月30日 Xinhua News】北京市気象台は28日午前5時35分、砂塵の青色警報を発令した。日中は風力が弱く、砂塵による汚染の影響が続くとしている。

 同気象台によると、冷たい空気と低気圧の影響で、27日午後から夜にかけ、中国西北部や華北、東北部の一部地域に砂塵が飛来したという。このほか、上空の風に運ばれた砂塵の影響で、同市では28日午前5時前後から砂塵が舞い始め、視界不良となった。大部分の地区で視界が1~3キロになったため、市は気象状況をスモッグから砂塵に切り替えた。

 今回の砂塵発生の原因としては、まずこのところ華北地域で降水量が少なく、気温が高めで、砂塵発生に有利な気象条件であったことが挙げられる。そこに、中国北部で低気圧が発達し、砂塵発生地に強風が吹き、砂が巻き上げられた。そして、低気圧が発達しながら東に移動したことで、上空に巻き上げられた砂塵が北京にまで大きく影響したと考えられる。

 気象台によると、砂塵は夜になってから勢いが徐々に弱まる見通し。(c)Xinhua News/AFPBB News