【3月30日 AFP】香港のキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)は、女性客室乗務員のズボン着用を容認することで労組と合意した。これまで70年間の歴史で、同社の女性客室乗務員にはスカート以外の選択肢がなかった。

 香港ドラゴンエアラインズ客室乗務員協会(Hong Kong Dragon Airlines Flight Attendants Association)は「制服を選択する権利を与えてくれた経営側の決定に感謝する」と述べた。ただ、変更は新しい制服が導入される時期に合わせて行われ、早くても3年後になるという。

 多くの女性客室乗務員が短いスカートをはいて勤務することに懸念を示し、特に乗客の荷物を頭上の棚に上げる時や、勤務時間外に公共の交通手段を利用する時などに気になっていたという。

 2014年にキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)の女性客室乗務員らは、制服の露出度が高過ぎ、セクハラを招きかねないとしてデザインの変更を求めていた。

 ソーシャル・メディア上ではセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」が広がっており、職場や日常生活で適切な保護を求める動きを後押ししている。(c)AFP