【3月30日 AFP】米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)主演の映画『ザ・ビーチ(The Beach)』の舞台として人気観光地となっているタイのピピ・レイ島(Koh Phi Phi Ley)のマヤ湾(Maya Bay)が、6月から9月まで閉鎖されることになった。観光客の殺到による生態系への影響を食い止めるためという。タイ国立公園局が29日、発表した。

 映画公開後、ピピ・レイ島の青い海や石灰岩の崖、白い砂浜に魅せられた観光客が多いときには1日4000人もマヤ湾に殺到。連日、無数の船が湾内を行き交うようになった。

 当局は閉鎖に先立ち先月、サンゴ礁の損傷を食い止めるためマヤ湾内での船の係留を禁止していた。

 今回の措置についてソンタム・スクサワン(Songtham Suksawang)国立公園局長は、閉鎖期間はモンスーンの季節に当たると説明。「4か月間閉鎖することで生態系の回復を目指すという解決策に至った」とAFPに述べた。

 閉鎖期間中に4つの大学がより持続可能な観光の実現に向けて調査を行うという。

 環境専門家や当局者らは、大勢の観光客が押し寄せるマスツーリズム(観光の大衆化)によって浜辺の景観に取り返しのつかない被害が生じ、ごみや無計画な開発で生態系が破壊されていると警告している。

 タイでは既に観光名所のビーチ20か所で喫煙を禁止し、違反者に罰金や拘留などの罰則を科す新法を施行している。(c)AFP