【3月30日 AFP】米大リーグ(MLB)は29日、2018年シーズンが開幕し、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)のイアン・ハップ(Ian Happ)が1回表に先頭打者初球本塁打を記録し、チームもマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)に8-4で勝利した。

 昨年5月にカブスに加入し、メジャーではキャリア初となるリーグ開幕戦に臨んだハップは、マーリンズの先発ホセ・ウレーニャ(Jose Urena)の初球をいきなり右翼スタンドにたたき込んだ。

 全チームを含めてのシーズン初球を本塁打にしたのは、1986年シーズンにボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のドワイト・エバンス(Dwight Evans)がデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)のスター投手、ジャック・モリス(Jack Morris)から記録して以来の快挙となる。

 昨季はルーキーとして24本塁打68打点を記録した23歳のハップはまた、カブスでは1955年以降の最年少記録で開幕戦本塁打をマーク。シーズン開幕戦に先頭打者が初球アーチを放つのは、2004年シーズンに当時ニューヨーク・メッツ(New York Mets)に所属していた松井稼頭央(Kazuo Matsui)以来となる。

 一方、ドミニカ共和国出身の右腕で26歳のウレ―ニャにとっては、10月のワールドシリーズに向けたシーズン初戦が悪夢のスタートとなってしまった。開幕投手を任されたこの日は初回にカブス打線の一巡を許し、57球を投げて3失点を喫した。

 昨季のワールドシリーズを制したヒューストン・アストロズ(Houston Astros)も、先頭打者のジョージ・スプリンガー(George Springer)が1回表にテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)の先発コール・ハメルズ(Cole Hamels)の3球目を右翼スタンドに運んだ。

 ワールドシリーズでは最優秀選手(MVP)に選出されたスプリンガーは、「1打席目で本塁打を放ち、スコアボードに得点を記録できて最高だ。最高のシーズン開幕だよ」とコメントしている。

 アストロズはジェイク・マリスニック(Jake Marisnick)も本塁打を放ち、レンジャーズに4-1で勝利した。(c)AFP