【3月30日 AFP】(更新)米地質調査所(USGS)によると、パプアニューギニアのニューブリテン(New Britain)島で30日、マグニチュード(M)6.9の地震があった。太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)はこの地震による津波の恐れはなくなったと発表した。

 USGSによると地震は現地時間午前7時25分(日本時間同6時25分)に発生。震源は同島のラバウル(Rabaul)から162キロの地点で、震源の深さは10キロ。USGSによると間もなくM5.3と5.1の余震が起きた。余震の震源の深さはいずれも35キロ。

 太平洋津波警報センターは当初、この地震で高さ0.3~1メートルの津波がパプアニューギニア沿岸に、それよりも低い津波がソロモン諸島沿岸に到達する恐れがあると発表していたが、その後、この地震による津波の危険はなくなったと発表した。

 オーストラリア地球科学機構(Geoscience Australia)の地震学者、スピロ・スピリオポウロス(Spiro Spiliopoulos)氏は震源から150キロ離れたニューブリテン島の都市ココポ(Kokopo)でも感じられたが、今回の地震の影響を受けたところは遠隔地で、現在のところ被害の情報はないと述べた。

 パプアニューギニアでは今年2月26日にM7.5の地震があり、地滑りや家屋の倒壊などが発生して少なくとも125人が死亡していた。(c)AFP