【3月29日 AFP】インドで、高校生にとって非常に重要な最終試験の問題が漏えいしていたことが判明し、数百万人の受験者が再受験を余儀なくされる事態が発生した。これを受けて当局は、オンラインセキュリティーの強化を誓った。

 教育行政をつかさどるプラカシュ・ジャバデカル(Prakash Javadekar)人的資源開発相は、試験前に数学と経済の問題が不正にアクセスされ、メッセージサービスの「ワッツアップ(WhatsApp)」で拡散された経緯について調査が進められていると発表。

 ジャバデカル氏は29日、記者団に対して「これに関わった犯人は容赦されることはない。警察が近く捕まえると確信している。制度をさらに改善し、不正の余地を残さないと約束する」と述べた。

 中等教育中央委員会(CBSE)の試験は、国内で最も権威のある一部の公立大学への入学を希望する生徒らにとって極めて重要な試験であり、今回の漏えいに対し怒りが広がっていた。

 ジャバデカル氏は問題を受けて、保護者や生徒らの「心痛や苦悩、いら立ちは理解した」と話した。(c)AFP