【3月29日 AFP】(更新、写真追加)国際オリンピック委員会(IOC)は29日、トーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が北朝鮮を訪問していることを認めた。

 IOCは声明を発表し、今回の訪問が「(スイスの)ローザンヌ(Lausanne)で2018年1月20日に北朝鮮の国内オリンピック委員会が申し出た招待を受けたもの」で、「IOCの代表団は3月29日に北朝鮮の平壌に到着し、同月31日朝に出発する」と明らかにした。

 IOCと北朝鮮の高官らは今年1月20日、韓国で先月行われた平昌冬季五輪への北朝鮮の参加について詳細を詰めるべく、ローザンヌで協議を持っていた。

 これに先立ち聯合ニュース(Yonhap News)などは、バッハ氏が29日午後、北京の空港に姿を現し、北朝鮮の国営航空「高麗航空(Air Koryo)」の平壌行きの便に搭乗したと報じていた。

 また聯合ニュースは中国外交筋の話として、「バッハ氏の北朝鮮訪問は平昌冬季五輪後のIOCの存在感を高めることが狙いとみられ、国際競技大会における北朝鮮の参加の可能性について協議するものとみられる」と報じた。

 北朝鮮は平昌五輪に選手団や応援団、さらには高官を含んだ代表団を派遣し、南北朝鮮の関係改善に向けた劇的な流れのきっかけとなった。(c)AFP