【3月29日 AFP】(更新)エジプト大統領選で、アブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領が92%の得票率を得て再選を果たしたと、国営メディアが29日、中間結果を基に報じた。

 国営日刊紙アルアハラム(Al-Ahram)や半国営の中東通信(MENA)などは、3日間の投票期間が終わった28日、有権者登録されている6000万人のうち、約2300万人が投票したと伝えている。

 アルアハラムによると、2300万人分の有効票に加え、承認されている2候補以外の名前を記入したために無効とされた票も200万あったという。

 シシ氏の唯一の対立候補は、ムサ・モスタファ・ムサ(Moussa Mostafa Moussa)氏という、シシ氏の支持者とされるほぼ無名の人物で、立候補届け出の締め切り直前に登録されたことにより、候補者がシシ氏ただ一人となる状況は回避されていた。

 有力な対抗馬となり得る他の候補らは全員、出馬を妨害され、身柄拘束や立候補撤回に追い込まれた。(c)AFP