【3月29日 AFP】イタリアメディアは28日、同国セリエAのラツィオ(SS Lazio)がメール詐欺の被害に遭い、オランダ・エールディビジのフェイエノールト(Feyenoord)から獲得したDFステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)の移籍金の一部だった200万ユーロ(約2億6000万円)をだまし取られたと報じた。

 日刊紙テンポ(Il Tempo)によると、契約の詳細を知っていたハッカー集団にだまされたラツィオは、フェイエノールトに支払うはずだった金をオランダの別の銀行口座に送金してしまい、当局が現在捜査に当たっているという。

 ラツィオは、銀行口座の情報と共にフェイエノールト側から200万ユーロの支払いを求めるメールを受け、滞りなく送金したとされているが、昨シーズンのオランダ王者はキャッシュを受け取っておらず、問題のメールの存在も知らないと主張している。

 現在26歳のデ・フライは、母国オランダが成功を収めた2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)終了後に770万ユーロ(約10億円)の移籍金でラツィオへ加入したが、チームとの契約更新が失敗に終わり、今夏に退団する見通しとなっている。

 セリエAで6連覇中のユベントス(Juventus)のほか、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が獲得を目指していると伝えられているが、ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は、デ・フライはフリーでインテル(Inter Milan)と契約を交わす準備ができていると報じている。(c)AFP