【3月28日 AFP】ミャンマー議会は28日、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の側近、ウィン・ミン(Win Myint)氏(66)を新大統領に選出した。これにより、スー・チー氏は政策決定に関する強い権限を維持する見通し。

 ミャンマーでは先週、ティン・チョー(Htin Kyaw)前大統領が休養を理由に突然辞任。今後は下院議長を辞任したウィン・ミン氏が後を引き継ぐ。

 スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が与党である議会で行われた投票では、ウィン・ミン氏が3分の2近い票を獲得。マン・ウィン・カイン・タン(Mann Win Khaing Than)議長は「過半数を得たウィン・ミン氏を大統領に選出する」と宣言した。

 スー・チー氏は外国人と結婚し、2人の息子が外国籍であるために軍政下で起草された現行憲法の下では大統領になれない。そのため、いまだ強い影響力を持つ軍と権力を分割するためには忠実な側近が大統領職に就くことが同氏にとって極めて重要となっている。(c)AFP