【3月28日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のマルコ・ロイス(Marco Reus)が、首位バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のリーグ優勝が決まる可能性のある31日の大一番を欠場する見通しであることが明らかになった。

 膝の十字靱帯(じんたい)を断裂し、約9か月戦列を離れていた28歳のロイスは、2月上旬に復帰すると、リーグ戦出場5試合で3得点を記録するなど好調を維持していた。しかし、約1か月で公式戦9試合に出場したロイスは鼠径部(そけいぶ)を痛め、今週はチーム練習を離れていた。

 昨年12月にドルトムントの指揮官に就いて以来、リーグ戦で12試合負けなしのペーター・シュテーガー(Peter Stoeger)監督は、ロイスについて「彼が週末の試合に出場するとは思えない」と話し、バイエルン戦の欠場を認めた。

 足首の靱帯を損傷してドイツ代表が頂点に立ったW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を欠場したロイスは、鼠径部の負傷により欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のメンバー入りを逃しているため、6月に開幕するW杯ロシア大会(2018 World Cup)への出場に意欲を燃やしているが、スペイン、ブラジルとの親善試合に招集されず、クラブでのプレーに専念していた。

 首位バイエルンと18ポイント差の3位につけるドルトムントは、敵地アリアンツ・アレナ(Allianz Arena)でライバルの優勝パーティーを阻もうとしている。次節2位のシャルケ04(Schalke04)がSCフライブルク(SC Freiburg)に勝利できなかった場合、バイエルンはドルトムントに勝てばリーグ6連覇が決まる。

 シュテーガー監督はまた、足首を痛めている香川真司(Shinji Kagawa)が2週間離脱すると明かしており、脚を負傷中のアンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)の復帰はシーズン終盤になるとしている。(c)AFP