【3月26日 AFP】朝鮮戦争(Korean War、1950~1953)中に戦死した中国人兵士の遺骨20柱が26日、韓国・仁川(Incheon)の軍関連施設で引き渡しを前に公開された。遺骨はおよそ60年を経て、今月28日に中国へ返還されることになっており、安置所では遺骨に敬礼する中国軍幹部の姿も見られた。

 韓国国防省の報道官によると、遺骨は昨年、同国北東部の江原道(Gangwon-do)の数か所から発掘された。

 韓国は2013年、朝鮮戦争で戦死し、同国に残されたままの中国人兵士の遺骨を返還することで中国と合意。これまでに569柱の遺骨が中国に引き渡された。

 朝鮮戦争で中国軍は北朝鮮の支援で重要な役割を担っていたが、韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領は友好の証しとして、中国側に遺骨の返還を申し出た。

 朝鮮戦争の戦死者の数はいまだに論争の的となっているが、西側諸国の一般的な推定によると中国人兵士の戦死者数は40万人とされる一方、中国側は約18万人としている。(c)AFP