【3月26日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は25日、負傷したステフェン・カリー(Stephen Curry)の復帰時期について、プレーオフのカンファレンス準決勝以前になることは「あり得ない」と話し、1回戦は欠場する見通しであることを明らかにした。

 プレーオフは4月14日から始まるが、カーHCは、ひねった膝のリハビリを完了し、チーム練習に合流して試合に出られる状態まで戻すには、そこまでの約3週間では足りないと話している。HCは「ステフが1回戦に出ることはあり得ない」とコメントした。

 カリーはMRI検査で左膝の内側側副靱帯(じんたい)の第2度の損傷と診断されており、チームは24日、3週間後に再検査を行うことを発表している。

 カリー本人も、25日に行われたユタ・ジャズ(Utah Jazz)戦の前に報道陣の質問に答え、できるだけ早く戻れればうれしいと話した。

「これでガクッと来るようなことはしたくない。ユーモアのセンスをもって治すよ。残念な出来事だったけれど、プレーオフの重要な試合に出られるチャンスはあるし、そこに集中していきたい」

 足首のけがによる6試合の欠場から復帰しながらも、再び負傷に見舞われた形となったカリーだが、けがを前向きにとらえ、気持ちを切らさないようにしたいと話している。

「もっとひどいことになっていた可能性もあったし、恵まれていたと思っている。チームは今、たくさんのメンバーが負傷者リスト入りをしていて、それぞれが個々の問題を乗り越えなくてはならないけれど、結局のところ、そうしたものでチャンピオンという僕らの最終目標が揺らぐわけではない」

 現在のウォリアーズは野戦病院と化していて、カリーのほかにドレイモンド・グリーン(Draymond Green、インフルエンザ)、ケビン・デュラント(Kevin Durant、肋骨負傷)、クレイ・トンプソン(Klay Thompson、右手親指の骨折)とオールスター選手が全員チームを離れている。

 カーHCは、カリー以外の3人は「1週間か10日以内には」戻ってくるだろうと話している。カリーも、仲間にはできるだけ早くコートに復帰してほしいと願っている。

「僕らは今、オールスター選手4人がベンチ観戦か自宅観戦している状況だ。つまり僕には仲間がいる。いずれは一人ぼっちでリハビリをするようになるだろうけど、それは悪いことではない」

 カリーは2016年のプレーオフでも、右膝のけがで6試合を欠場している。カーHCは「われわれは彼抜きで戦う準備を進め、様子を見守らなくてはならない。朗報があるとすれば、過去にも経験のある事態だということだ」とコメントした。(c)AFP