【3月26日 AFP】ロシア・西シベリア(Western Siberia)の工業都市ケメロボ(Kemerovo)にあるショッピングセンターで25日、火災があり、37人が死亡した。国営タス通信(TASS)が捜査当局の発表として伝えた。さらに、子ども40人を含む69人が行方不明になっているという情報もある。

 現場はサウナや大型映画館、ボウリング場などが入った複合施設。火災の発生当時、大勢の人でにぎわっていたとみられている。総勢数百人の消防隊員が出動して消火活動に当たった。

 タス通信によると、ロシア連邦捜査委員会は「現時点で、ケメロボのショッピングセンターの火災で37人の死亡が確認された」と明らかにした。

 ロシア通信(RIA)は地元救急関係者の話として、子ども40人を含む69人が行方不明になっていると報道。一方、連邦捜査委は「35人が行方不明になっている恐れがあるという情報について確認中」としており、情報が錯綜(さくそう)している。

 これまでに分かっているところでは、火災は日本時間同日午後8時ごろ映画館内で発生。1000平方メートル以上が焼け落ちたという。

 救急隊によると、火の燃え盛る現場から約120人が避難した。地元非常事態当局は声明で「複数階から成るこのショッピングセンターは、日曜の正午ごろとあって大勢の人出があった。火災発生時に中にいた人の正確な数は誰にも分からない」としている。(c)AFP