【3月26日 AFP】2017-18スキージャンプW杯は25日、ドイツ・オーベルストドルフ(Oberstdorf)で女子個人最終第15戦が行われ、高梨沙羅(Sara Takanashi)が優勝を果たし、前日に更新したW杯歴代最多勝利記録を55に伸ばした。

 今週末まではW杯で一勝も挙げられない不本意なシーズンを送っていた21歳の高梨だが、この日は99メートル、102.5メートルを飛んで合計250.4点を記録し、2位のダニエラ・イラシュコ・シュトルツ(Daniela Iraschko-Stolz、オーストリア)に11.6点差をつけて優勝。男女通じて歴代最多となる54勝目を挙げた前日に続き連勝を飾った。

 また、すでに総合優勝を決めていたマレン・ルンビー(Maren Lundby、ノルウェー)が3位に入り、表彰台は前日と全く同じ結果になった。この結果、総合順位ではドイツのカタリナ・アルトハウス(Katharina Althaus)がルンビと412点差の2位、高梨が424点差の3位で続いた。

 男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー(Gregor Schlierenzauer、オーストリア)と並ぶW杯通算53勝で今シーズンを迎えながらも、最終盤まで不振が続いた高梨は国際スキー連盟(FIS)のウェブページで「今週は本当にハッピーだし、きょうの結果についても満足」「マレンとカタリナはシーズンを通して本当に強かったから、W杯の総合3位という結果は素晴らしいと思う」と語った。(c)AFP