【3月24日 AFP】完全な年金受給資格が得られる数日前に解雇された米連邦捜査局(FBI)のアンドリュー・マケイブ(Andrew McCabe)元副長官が23日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と同政権から「長期にわたる屈辱」と「頭のおかしな公然たる個人攻撃」を受けてきたとして非難した。

 マケイブ氏は米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿し、解雇されたことはニュースを見て電話をかけてきた友人から知らされ、司法省から電子メールを受け取ったのはその後だったと明らかにした。「20年奉職した揚げ句、この上なく現実離れした人間味のないやり方で解雇されたことを知った」

 司法省側は内部調査の結果、FBI長官だったジェームズ・コミー(James Comey)氏の下で副長官を務めていたマケイブ氏が許可なくメディアに情報を開示した上、同省の監察官に対して十分に誠実とはいえない態度を「複数回にわたって」取っていたことが分かったとしている。

 マケイブ氏は司法省側の主張を否定するとともに、「監察官らをわざと欺いたことも、うそをついたこともない」とし、記者との接触は「完全に副長官としての権限の範囲内にあった」と述べている。(c)AFP