【3月24日 AFP】サッカー国際親善試合は23日、各地で行われ、現世界王者のドイツはトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)のスーパーゴールで追いつき、スペインとの強豪対決は1-1の引き分けに終わった。

 前半6分にロドリゴ(Rodrigo Moreno Machado)がゴールネットを揺らしたスペインに対し、ドイツはミュラーが代表通算90試合で38得点目を決めてハーフタイムを前に追いついた。

 試合後にミュラーはドイツ公共放送ARDに対し、「練習で2、3度試したシュートだったが、試合で決めることができて良かった。両チームともにチャンスがあり、2-2や3-3になっていてもおかしくなかった。双方にとっていいテストだった」とコメントした。

 スタジアムを埋め尽くした5万653人の前で引き分けた両チームは、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)以降の無敗記録をそれぞれ伸ばしている。

 27日にマドリードにアルゼンチンを迎えるスペインは17試合、同日ベルリンでブラジルと対戦するドイツは22試合、無敗となっている。

 スペインのフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督は、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)の優勝メンバー、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)を先発起用した。

 前半でお役御免となった33歳のイニエスタは、糸を引くようなパスでボールを動かし、スペインの攻撃の中心を担った。

 一方、ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、2014年ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝を経験したマッツ・フンメルス(Mats Hummels)、ジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)、サミ・ケディラ(Sami Khedira)、トニ・クロース(Toni Kroos)、メスト・エジル(Mesut Ozil)、ミュラーという6選手をピッチに送り込んだ。

 序盤はスペインが主導権を握り、6分にイニエスタのスルーパスからロドリゴが先制点を挙げると、18分にはイスコ(Isco Alarcon)のパスからダビド・シルバ(David Silva)が追加点のチャンスを迎えたが、相手GKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)の好守に阻まれた。

 対するドイツは35分、ミュラーがペナルティーエリアの外から約18メートルのシュートをゴール左上に突き刺し、スペインの守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)はなすすべもなかった。

 その後はともにチャンスを作ったが、両監督が次々とメンバーを入れ替えたこともあり、最後はテンポが落ちてゴールは生まれなかった。(c)AFP/Ryland JAMES