【3月24日 AFP】英規制当局は23日、フェイスブック(Facebook)利用者の個人データ不正利用疑惑の渦中にある英企業ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)の捜索に着手した。

 英政府でデータ保護を担当するエリザベス・デナム(Elizabeth Denham)情報コミッショナーはケンブリッジ・アナリティカがフェイスブックのデータを政治目的で違法に取得した疑惑を捜査している。

 ケンブリッジ・アナリティカのロンドン本社には、高等法院が捜索令状を発付してから1時間足らずの午後8時(日本時間24日午前5時)ごろ、18人ほどの情報コミッショナー事務局(ICO)の職員が立ち入った。

 捜索は、2016年米大統領選の予備選でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営と契約していた同社がフェイスブック利用者数千万人分のデータを違法に取得し、トランプ氏に投票する可能性がある人を絞り込むために利用していたとの内部告発を受けて行われた。

 フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は21日、この疑惑での同社の役割を説明し数十億人の利用者に謝罪する声明を発表している。

 一切の不正行為を否定しているケンブリッジ・アナリティカは23日、取得したデータを現在は保持していないことを証明するため独立した第三者機関による監査を受けていると発表した。(c)AFP/Joe JACKSON