【3月24日 AFP】ベトナム南部の国内最大の商業都市ホーチミンで23日未明、高層マンションから出火し、13人が死亡、十数人が負傷した。地元当局が明らかにした。

 火災は午前0時ごろに高層マンション「カリーナ・プラザ(Carina Plaza)」の下層階で発生し、瞬く間に上層階に延焼した。匿名でAFPの取材に応じた地元自治体職員によると、犠牲者の多くは火を逃れようと上層階を目指す途中で窒息死したとみられる。

 出火原因は不明。国営ニュースサイト「ベトナムプラス(VietnamPlus)」はマンションに隣接した地下駐車場が火元だと伝えている。火災は早朝に鎮火したが、国営メディアは黒煙が数時間にわたって近隣を覆う様子を伝えている。

 カリーナ・プラザはホーチミンの住宅街に6年前に建設された、15~22階建ての高層マンション数棟からなる大型複合団地。

 火災の被害規模としては、2016年にハノイ(Hanoi)のカラオケバーで政府職員ら13人が防音ルーム内で死亡した大規模火災以来の死者数となった。(c)AFP