【3月24日 AFP】サッカー国際親善試合は23日、各地で行われ、W杯ロシア大会(2018 World Cup)優勝候補の一角であるアルゼンチンは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)不在の中、イタリアに2-0で勝利した。

 22日の練習中に鼠径(そけい)部を痛めたと報じられたメッシは、慌ただしいリーグ戦終盤とその後のW杯本大会を控え、けがが悪化するリスクを回避した。

 アルゼンチンはエースが欠場したものの、後半にエベル・バネガ(Ever Banega)とマヌエル・ランシーニ(Manuel Lanzini)がゴールを決めて層の厚さを見せつけた。

 昨年10月に行われた南米予選最終節で、メッシのハットトリックにより3-1でエクアドルに勝利して本大会の切符を勝ち取ったアルゼンチンは、本大会はグループDでクロアチア、アイスランド、ナイジェリアと対戦する。

 W杯制覇に不可欠なメッシとセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)がけがで欠場したアルゼンチンだったが、ホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は代役の活躍に自信を深めている。

「この試合を決勝戦と考えてプレーした。チームには安定感があったし、全体としてとても良かった」

 なお、スペインとの次戦でアルゼンチンは、この試合で負傷したアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)も欠場濃厚となっている。

 1958年大会以来60年ぶりにW杯出場を逃したイタリアは、いまだに混乱を抜け出せずにいる。イタリアはこの日、今月初めに代表の一員であるダビデ・アストリ(Davide Astori)が急逝してからは初となる代表戦に臨んだ。

 ルイジ・ディ・ビアジョ(Luigi Di Biagio)監督は「相手のポゼッションに苦しんだ。後半はもっといい結果になっても良かったが、相手がどこであったのかを忘れてはならない。このチームは必ず進化する。経験を必要としている若手が数多くいる。今がチームにとって難しい時だということを理解しなければならない。辛抱してほしい」とコメントしている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS