【3月23日 AFP】(更新)ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は23日、英国で起きたロシア人元二重スパイの暗殺未遂事件をめぐって欧州連合(EU)が駐ロシアEU大使の召還を決めたことを受け、英政府がEU加盟国に同調を強要していると非難した。

 EU首脳は同日、「協議のため」駐ロシアEU大使を召還することを決定した。また、匿名のEU筋によれば、複数の加盟国がロシア外交官の国外退去処分や自国の駐ロシア大使召還を検討しているという。

 国営ロシア通信(RIA)によると、ラブロフ外相は訪問先のベトナムの首都ハノイで記者団に対し、英政府が「躍起になって同盟国に挑戦的な措置を取らせようと強要している」と非難した。

 またドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官も、「『可能性が極めて高い』というような文言を用いて今回の決断が下され、これに基づいて判断されたことを遺憾に思う。わが国はこれには同意しないし、ロシアは(英で襲撃されたセルゲイ・)スクリパリ(Sergei Skripal)氏の事件には断じて一切関与していないと改めて繰り返す」と述べた。(c)AFP