【3月23日 AFP】オーストラリア南西部で23日、クジラの一種であるコビレゴンドウ約150頭が浜辺に打ち上げられ、少なくとも135頭が死んだ。救助隊は現在、生き残ったコビレゴンドウを海に戻す作業に当たっている。

 大量のクジラが打ち上げられていたのはパース(Perth)の南315キロあまりに位置するハメリン湾(Hamelin Bay)で、明け方に漁師が発見したという。

 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州の公園野生動物局によると、現場の職員が生き残った15頭の健康状態を調べている。

 対応に当たっているジェレミー・チック(Jeremy Chick)氏は、「ほとんどのクジラは夜のうちに乾いた陸地に打ち上げられ、生き抜くことができなかった」と語った。今は救助活動に必要な人員と装備の到着を待っているところだという。

 コビレゴンドウの死骸を狙ってサメが集まってくる恐れもあり、当局はサメに関する警報を発令し、ハメリン湾一帯を閉鎖した。(c)AFP