【3月23日 AFP】インドの国営航空会社エア・インディア(Air India)は22日、サウジアラビア領空を通過してイスラエルへ向かう初の定期便の運航を開始した。

 エア・インディアのAI139便は予定時刻よりも30分遅れて、テルアビブのベングリオン国際空港(Ben Gurion International Airport)に到着した。

 米ボーイング(Boeing)社のドリームライナー(Dreamliner)の機体がゆっくりと停止すると、イスラエルのイスラエル・カッツ(Yisrael Katz)運輸・道路安全相は「これは歴史的瞬間だ」と述べた。

 今後、インドとイスラエルを結ぶ定期便は週3往復運航される。

 イスラエルのエルアル航空(El Al)が運航しているインド・ムンバイ(Mumbai)便は、サウジアラビアとイランの領空を避け、紅海(Red Sea)を通過する航路を使っている。

 サウジアラビアとイスラエルの間には、他の多くのアラブ諸国と同じように、公式な外交関係はない。これまで長い間、サウジアラビアはイスラエルへ向かう民間航空機が自国の領空を通過することを禁止していた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、イランに対する共通の懸念をめぐり、アラブ諸国とイスラエルのつながりが「今までになく強固」になっていると述べていた。(c)AFP/Michael BLUM