【3月23日 CNS】テンセント(Tencent)は21日、2017年第4四半期と2017年度の業績を発表した。2017年の売上高は前年比56%増の2377億元(約3兆9699億円)、純利益は同74%増の715億元(約1兆1941億円)だった。利益は市場予想を上回った。

 テンセントの主な収入源は、ソーシャルメディア、通信、オンラインゲームや広告事業などだ。2017年、テンセントのオンラインゲーム事業の売上高は同38%増の973億8300万元(約1兆6264億円)。ゲーム『王者栄耀(Honor of Kings)』『アラド戦記』などのモバイルゲームが貢献した。テンセントの売り上げの約40%をオンラインゲームが占めている。

 テンセントの馬化騰(Pony Ma)CEOは決算会見で、未成年者の保護に関して多くの研究と投資を行っていると表明。12歳以下の子どもがゲームで遊ぶ時間を1日1時間に制限する機能を導入したことなどを挙げた。

 テンセントは、中国最大のソーシャルネットワーク(SNS)を運営している。2017年にウィーチャット(WeChat)のアカウント数はさらに増加し、2018年春節後の月間アクティブユーザー数は10億人を超えた。

 また、テンセントの資産運用プラットフォーム「理財通」の管理資産が2018年1月末、合計3000億元(約5兆円)を超えたことも明らかになった。

 将来的には、オンラインビデオ、オンライン決済サービス、クラウドサービスと人工知能(AI)技術などの分野を強化するために、より積極的な投資戦略を採用すると述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News