【3月23日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が22日、大会連覇がかかる今週開催のマイアミ・オープン(Miami Open 2018)で世界ランキング1位を維持するのは「小さな目標」にすぎないと語った。

 現在36歳のフェデラーが王座を死守するには、今大会での8強入りが絶対条件となっており、失敗すればライバルのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に返り咲きを許すことになるが、本人は今のランキングを維持することにさほど重要性を感じていないという。

 24日に予選勝者と初戦を戦うフェデラーは「世界ランキング1位のことは頭の片隅にあるが、それ以上のものではない」とすると、「(王座維持は)小さな目標だ。とどまることができれば、それは素晴らしいと思うが、それ以上に重要なものでもない」と話した。

「上のラウンドに行くには一つ一つの試合に勝っていかないといけない。ナンバーワンを守るのに十分なほど勝ち進むためには、目標を持つことがモチベーションにつながるが、結果的に成し遂げられなかったとしても、それが世界の終わりというわけではない」

 また、前週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)では決勝でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に敗れたフェデラーだが、2017年に大きな成功を収めた自身にとって、同大会での敗戦はある意味で当然だったとしており、すでに気持ちは切り替わっていると明かした。

「正直に言って、忘れるのに時間は長くかからなかった。どちらに転んでもおかしくない試合だったと感じたから」

「ここ14か月はずっとラッキーが続いていたから、今回は勝者の側にいなかったのかもしれない。だからいくつか負けたって大丈夫だ。ファン・マルティンが勝利にふさわしいと感じたしね」 (c)AFP