【3月23日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、デルマッチプレー(Dell Match Play 2018)は22日、米テキサス州オースティンのオースティン・カントリークラブ(Austin Country Club)で2日目が行われ、世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が2敗目を記録して決勝進出を逃した。

 昨年覇者のジョンソンは、ベルン・ウィースバーガー(Bernd Wiesberger、オーストリア)にまさかの敗戦を喫した初日に続き、この日もアダム・ハドウィン(Adam Hadwin、カナダ)に4アンド3で敗れた。ハドウィンは前日、ケヴィン・キスナー(Kevin Kisner、米国)と引き分けており、グループ成績では同選手が上回るためジョンソンの予選敗退が決定した。

 1番では大会第38シードのハドウィンがフェアウエーからピンそば約1メートルに寄せて難なくバーディーパットを沈め、ジョンソンはいきなりリードを許す形となった。5番ではジョンソンがバーディーを記録して勝負を振り出しに戻したものの、パー5の6番ではハドウィンが約4メートルのイーグルパットをねじ込み、リードを奪い返した。

 カナダ・サスカチワン(Saskatchewan)州ムースジョー(Moose Jaw)出身のハドウィンが、9番でも約12メートルから圧巻のバーディーパットを沈めて2アップで後半へ折り返したのに対し、ジョンソンはパー3の11番で3パットを擁して3ダウンとすると、13番ではティーショットを池に入れてしまった。これで4アップとしたハドウィンが、そのまま15番までジョンソンを抑えて勝利を締めくくった。

 昨年大会ではジョンソンに次ぐ2位を記録した第3シードのジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)も、同43シードのチェズ・リービー(Chez Reavie、米国)に1アップとされて予選敗退が決定。一方、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は2アンド1でホナタン・ベガス(Jhonattan Vegas、ベネズエラ)を下し、決勝進出に望みをつないだ。

 第4グループでは、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が李昊桐(Hao Tong Li、中国)を4アンド2で下し、同胞のパトリック・リード(Patrick Reed)もシャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)に1アップで勝利してともに2勝目を記録。ライダーカップ(Ryder Cup)のチームメートである両者は、決勝ラウンド進出をかけて23日の直接対決に臨む。

 第14シードのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、1アップで小平智(Satoshi Kodaira)から勝利を収めたものの、リードを奪ったのは最終18番だけだったラウンドを振り返り、「うなだれながら歩いていたよ。動物がそういう行動をするのは、食われてしまっているときだ。士気が足りなかった。逆転できてラッキーだった。もっとやる気を出さなくてはいけない。ちっとも前向きではなく、ふてくされていた。そこを直していく必要がある」とコメントした。

 日本勢は、第5シードの松山英樹(Hideki Matsuyama)が同46シードのキャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)に1アップで敗戦。同53シードの宮里優作(Yusaku Miyazato)も同30シードのパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)に1アップで屈し、同47シードの池田勇太(Yuta Ikeda)はマット・クーチャー(Matt Kuchar、米国)に1アップで敗れた。(c)AFP