【3月23日 AFP】米南部テキサス州の州都オースティン(Austin)で起きた一連の爆破事件の実行犯とされる男が、自分は「サイコパス(精神病質者)」で良心の呵責(かしゃく)はないと語る動画を残していたことが明らかになった。現地紙オースティン・アメリカン・ステーツマン(Austin American Statesman)が22日報じた。

 3週間続き死者2人と複数の負傷者を出した連続爆破事件の実行犯とされるマーク・アンソニー・コンディット(Mark Anthony Conditt)容疑者(23)は21日、警察に包囲され、乗っていた車の中で爆弾を起爆させてその後死亡した。

 警察によると、コンディット容疑者は携帯電話に「自白」動画を残していた。警察は現在捜査中だとして動画やその詳しい内容を公開していない。

 オースティン・アメリカン・ステーツマン紙が複数の匿名情報筋の話として報じたところによると、動画は約25分間で、コンディット容疑者がさらなる犯行を予告する内容だったという。

 同紙によると、コンディット容疑者は「申し訳ないと思えればいいんだが、私はそう感じてはいない」と述べ、自分は「サイコパス」で子どもの頃から精神的に不安定だったと話し、捕まりそうになったら混雑したマクドナルド(McDonald’s)の店内で自爆してやると述べていた。

 オースティン警察に本件についてのコメントを求めたが速やかな回答は得られなかった。警察は犯行の動機、共犯者の有無について捜査を続けている。(c)AFP