【3月22日 CNS】家を購入後間もなく内装を請け負う会社から営業の電話がかかってきたり、車を買ってまもなく保険会社から勧誘の電話がかかってきたり、子どもが生まれると粉ミルクや保育士を紹介する広告が届いたり……近年、中国ではこうした個人情報の漏えいをうかがわせるケースが頻発している。

 南京市(Nanjing)の公務員が自身の立場を利用して個人情報を含む約82万件の企業情報を違法に流出させた事件で、南京市中級人民法院は、この公務員に公民の個人情報侵害の罪で懲役4年、罰金9万元(約150万円)の判決を言い渡した。

 法院は、被告は公民の個人情報を守る責任のある国家公務員でありながら、任務に背いて職権を乱用。違法に入手した個人情報を漏えい、販売した行為は、社会へ深刻な悪影響を及ぼしたと指摘した。被告が違法に得た金は没収され国庫に上納される。

 調べによると、公務員は2010年4月から勤め先の公的機関で、副主任科員や主任科員だった時期に、立場を利用して企業情報を違法に提供、販売した罪に問われていた。(c)CNS/JCM/AFPBB News