【3月22日 AFP】スペインの検察当局は21日、サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)などで活躍し、昨シーズン限りで現役を引退したシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)氏に対し、脱税の罪で禁錮5年などを求刑した。

 マドリードの検察当局は、2010年から12年にかけて200万ユーロ(約2億6000万円)を脱税した疑いで、アロンソ氏の禁錮5年を求刑すると発表。検察は、同氏がポルトガルのマデイラ(Madeira)島の会社を使い、肖像権収入の申告を逃れたと主張している。

 検察はこの他に、アロンソ氏と担当の税理士、そしてポルトガルの会社の経営者から罰金400万ユーロ(約5億2000万円)を徴収し、同時に未納の税金とあらゆる追徴金を納入させることを求めている。

 この件を担当するマドリードの裁判所は、アロンソ氏の容疑は「十分に立証されている」と高等裁判所が判断したことを受けて、裁判の再開を決めていた。

 スペインでは近年、有名サッカー選手が脱税で追及されるケースが相次いでおり、元FCバルセロナ(FC Barcelona)のアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)やハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)、レアルのマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)は収監を避けるため脱税を認めた。

 バルセロナのリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、脱税で罰金210万ユーロ(約2億7500万円)と禁錮1年9か月の有罪判決を受けたが、後にすべて罰金に切り替えられた。レアルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)も1470万ユーロ(約19億円)の脱税の罪で訴追されているが、本人は否定している。(c)AFP